鹿児島市2日目、曇り空の下、早朝よりまちくさ散策へ出発。
今日は「天文館」という中心街と、「城山」という歴史的な 風景や史跡が残っている場所へ行く予定だ。 まずは繁華街として賑わう「天文館通」の界隈を歩く。 鹿児島中央駅から天文館にかけての通りは、 ホテルやショッピングセンターなどがずらりと並び、 昼夜問わず若者や観光客で溢れている。 また、歩いているうちに気づいたのは、 新しく建造物や公園が作られかけている所が多々あること。 まだまだ進行形の都市なのだと感じた。 都市の中心部を歩いた後、午後からは周遊バスを利用して 城山の界隈へ向かう。 はじめに城山展望台で、桜島のもとに広がる鹿児島の町を一望。 こうやって見ると、改めて桜島と鹿児島の関係は "一心同体"と言えるほど密接なものだということを実感する。 城山の界隈には、西郷隆盛ら歴史的人物にまつわる史跡や 資料館なども多数あり、こうやってその地に立つだけでも 日本の未来を引率していった偉人に思いを馳せることが出来る。 城山界隈は、もともと城下町であったことから、現在でも町の あちこちにその名残を見ることが出来る。 その一つが"石垣"だ。 この石垣が家々を区切り、石垣の町はまちくさにも個性を与える。 石垣にぺったり貼りつく草や、石の隙間から顔を出す草たち。 石の持つ素材の特性からか、草自体もしっとりとしたコケ類の ものが多く、どこかしなやか。 さらに、積み重ねられた石の隙間の大小によって、 草もその姿を変幻自在に変え、石垣の高さが不思議と 人の目線に合ってくることで、まちくさを発見する スピードが明らかに増すこともおもしろい。 今日散策をした鹿児島市の市内一つをとっても、 「天文館」と「城山界隈」では、町の姿は全く違っている。 「まちくさによって、町の姿は見えてくるのか?」 今回の旅のテーマでもある問いかけに対する答えが、 鹿児島から少し垣間見えたような気がする。
by machikusa
| 2013-04-16 21:10
| 日本まちくさの旅日記
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