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4月19日 生きた町

今日の天気は快晴。
朝から熊本市現代美術館へと向かう。
入口で河合さんと待ち合わせ、
その後、司書であり学芸員もされている
蔵座 (ぞうざ) 江美さんと面会、館の案内をしていただく。

館内には企画展の他に、常設として現代美術作家の作品が
あちこちに散りばめられており、アートと気軽に接すること
の出来るような工夫がされている。
また、他にも親子で自由に遊べるキッズサロンやショップなど、
フリースペースが充実している。
なかでも、「ホームギャラリー」という図書室が
何とも素敵な空間だった。

小さすぎず、大きすぎない絶妙な空間の広さに
本がところ狭しと並び、その本棚にぽっかり空いた穴がある。
その穴に人が寝転び、読書ができるというもの。
また、毎晩19時よりグランドピアノの生演奏があったり、
スクリーンを出して映画の上映会をしたり
親子向けに人形劇なども開催しているとのこと。

"美術館"という枠にとらわれず、子どもから大人まで
気軽に親しめる場所が町の中心部にあることが、
これからの町の機能として、新たな可能性を感じるようだった。


午後からは熊本城下の町をひたすらに散策。
新築の家やマンションが立つ合間にも
古い民家やレンガ造りの建造物が残っており、
城下町としての名残りを感じた。

町の姿は、時代の流れとともに移り変わっていくものだが、
その町が積み重ねた年輪は、しっかりと、
堂々とその痕跡を今に残している。

それは、"町の生きた姿"を見るようで、嬉しくなる。
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熊本市現代美術館  ホームギャラリー内
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寝転べる図書室 マリーナ・アブラモヴィッチの作品
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熊本の町を歩く
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昼食 豆腐定食(いろは屋)
by machikusa | 2013-04-19 23:03 | 日本まちくさの旅日記
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